もっと…愛を!
スマートフォンdocomo LYNX 3D (SH-03C) を使い始めて1カ月ちょっと経ちました。最近使うことが多いのはKindle、GALAPAGOS、Kinoppy、青空文庫です。
LYNX 3Dは通勤時間に使っていることが多いですねぇ。
家だとやっぱりパソコンかな…入力は圧倒的にパソコンが便利だしWebページ閲覧も画像編集も楽だし。
あ…ベッドで寝転がってWebを見るときには使うかな…。
使い始めたころは朝の通勤時に日本経済新聞電子版、朝日新聞デジタルを閲覧することが多かったです。が…時間と共にあまり小さな画面では使わなくなりました。
最近ニュースは無料のニュースフィードしか読まなくなってしまいました。
でも…日経と朝日のWebサービスは解約してませんよ。
だって…早めに会社に到着して会社のPCでWeb版の朝日と日経を読んでますからね。
ま…他の人が新聞を読んでいるのと同じです。
その代わりに電車の中では本を読むことが多くなってきました。
スマートフォン、docomo LYNX 3D (SH-03C)での使用頻度は、青空文庫、GALAPAGOS、Kindle、Kinoppyって感じかな。
その週によって…というか何が自分の中でブームかによって順番は変わるのであまり一定してないんですけど…実のところは…。
さて…使ってみての感想をまとめてみました。
青空文庫
このアプリ…無料ですが…クオリティ高いですよ。
読みかけの状態で中断すると自動的にしおりを入れてくれるし…。
タップでのページめくりするときの感度調節も良い具合。
青空文庫は著作権の切れた作品をボランティアがパソコンで入力し公開しているサービスです。太宰治、宮沢賢治、夏目漱石を始め明治時代の代表的な作家の作品は著作権が失効している為、合法的に青空文庫で無料で読むことが可能です。
素晴らしい時代になったものです。
最近は音楽を聴いていたりすることもあるので短編を青空文庫で読んで備忘録に書き込んだりしてます。
私的読書感想備忘録
http://shiteki.wordpress.com/
このサービスはパソコンからでもスマートフォンからでも本への愛が感じられます!
Kinoppy
Kinoppyという紀伊國屋書店が展開しているサービスも使い始めてみました。
まだ…感想をまとめる程使い込んでないので…今回は今後の期待だけ…。
書籍を紙で購入しても電子化されたら電子化書籍も手に入る…というサービスが始まるならメチャクチャ嬉しいです。
でも…無理だろうな…。
こういうこれまでの概念を突き抜けたサービス展開があれば、日本の電子書籍マーケットをガチッと掴んで瞬く間にシェアを伸ばすように思うんだけ…。
ま…、いろいろしがらみがあって出来ない理由をつけるのかな…。
これではしがらみでアメリカでメジャーになれないBarnes & Nobleのnookのようになってしまうんじゃないかな…。
本への愛…かなぁ…本への経済的依存…って感じかな…今のところ…。
GALAPAGOS
GALAPAGOS…アプリの動き…こなれてないです。
ツタヤがサービス展開に絡んでいるので結構期待しているのに、シャープのプログラマというかエンジニアの意見ばかりが反映されているような感じがします。
本が好きだ!という匂いがインターフェースからは感じられません。
使っていて、ある会社の自動車用ナビを使った時のことを思い出しました。
目的地までの経路検索をしようと思って画面を見たけど…それらしいものが無い。
「計算」が経路探索、「再計算」が経路再検索という…プログラマが適当にメニューの用語を決めている感じでした。ユーザーテスト、つまりUATを全く行っていないまま市販してしまったカーナビを思い出しました。
プログラマにとってはナビ経路探索はコンピュータの能力を使った計算に他ならないけど…通常のユーザは、例えば地図を見て「目的地まで計算しよう!」なんて絶対に言わないです。普通は「目的地までの経路を探そう!」とか堅い言い方なら「探索しよう!」ではないでしょうか…。
このカーナビのインターフェースのような感じで、GALAPAGOS Storeの使い勝手が悪い。
なかなか本を探して…という気分にもならず雑誌を購入することの方が多いです。
ま…それでも応援しているのでチョコチョコと買ってます。
本への愛は…あまり感じられません…。
Kindle
Kindleは日本語の書籍が無いので英語の本だけ…になります。
購入した本はPCでもスマートフォンでも、どちらでも読めます。将来的にも他の端末であっても読める可能性が一番高いサービスです。
日本の電子書籍サービス、PCとスマートフォン/携帯電話の両方で使えるサービスがないんですよぉ。
読書家はどちらかの端末しか持ってないと思っているとしたら、ユーザーのことを随分と見下しているというか、なんというか…。う~ん、読者は甘く見られてるな…。
両方にそれぞれお金を払うと思っているんだろう…なんて考えてしまいます。
Kindleのサービスで永続的に読めるなら…ということで、読みたくなった時に再購入すればいいや…ということで英語の本は全部処分してしまいました。
英語の本を読む友人はあまり居ないし、家族などに貸したりすることも無いので決断が早くできました。
持っていた本では今のところMichael CrichtonのDisclosureとJohn GrishamのThe Firmだけを再購入しました。
PCからでもAmazonで購入してそのまま携帯端末に転送…という作業が出来るのがとても使いやすいですねぇ。本を買う…という行為をするには抜群の使いやすさです。
本への愛と偏執的な程の関心が昇華された合理的に整理されたサービスという感じがしますね。
こうしてみるとKindleのサービスが群を抜いて使いやすいし、本好きの心をガチッと掴む魅力を持ってます。
1回読んだ本って、何年か経過したら読んでみたくなるんですよ。だから、何年か先には読めないかも…という日本のサービスだと紙の本の値段と比較して今の電子ブックは値段高すぎ…。
アメリカで電子ブックが普及しているのはKindleのサービスを見ると分かるけど、超人気作家以外は値段が安いのです。で…ずっと読める安心感。
日本の電子書籍は家族にさえも貸し出しが出来ない…というか…自分でさえ数年先には読めなくなる可能性が高い…というレベルですから一般的に普及するのはまだ先のように思います。
しがらみで…なんて言ってノンビリとしているとKindleが日本語対応して…全部持ってかれてしまうような気がします。Kindleが最後の望みの綱というのはなんとも寂しい気もするので、日本の電子出版業者にしがらみを突き抜けて未来を見て欲しいです。
私が英語の本を手放したようにKindleが日本の書籍を扱い始めたら紙の本を手放して電子書籍にする…という人も多いように思います。
日本の電子出版は漫画で稼いでいるようなので…漫画に重点を置いているのかもしれません。
小型端末では文字の方が有利なのは明らかなので…今のうちにもっと文字での電子出版にもしがらみが…なんて言ってないでもっと真剣に将来のことを考えて取り組んで欲しいです。
もしかしたら…漫画で儲かっているから文字で楽しむ小説などはあまり重要視してないのかもしれないな…なんて最近思ってます。
もっと…文字文化に愛を!!!