電子ブック…ダメかも
日本の電子書籍…このままでは離陸しないかもしれないです。
売っている人も、出版社も書籍の電子化の利便性…分かってないです。
何冊か買って読んでみました。
小説も漫画と同じ扱いなのにビックリしました。
つまり…本のスキャンデータに過ぎないのです。
電子ブックだからこそデバイスに寄るスクリーンサイズの違いに応じてフォントのサイズを変えられる…というのが便利な点のひとつなのがまるで分かってない。
docomo F-12C で読むと…小さくて読みにくくなってしまう本が多い。
でも…文字の拡大は出来なくてページの拡大なので一行読むのに上下にスクロールしなきゃいけなくて読みにくい!
Lenovo IdeaPad Tablet A1 だと同じ書籍データでも文庫本からスキャンイメージを起こしているのかちょうど良い感じ。
この Lenovo IdeaPad Tablet A1、読書用タブレットとして気に入ってます。
ネットの評価はゲーマーの方々が行っている場合が多いようですね。
だからか評価が低いです。
でも…読書用だったら、バッテリーの持ちも良いし大きさ手頃で値段も安いのでお勧めです!
あ…脱線してしまった…。(笑)
電子書籍…いろいろなデバイスで読むことを前提に考えないとダメです。
コレまでの紙の書籍のように、この大きさのデバイスだったら…なんて前もって大きさを決めておくなんていうのはデジタル革命が起こる前の発想だと思います。
だって…デバイスによって読みやすい、読みにくい…って変じゃないですか?
電子デバイスの良いところは文字データをイメージではなくキャラクターデータ(文字情報)として扱い、デバイスに応じて読みやすい大きさに変化させられることです。
つまりスキャンイメージから文字情報へと販売物を変える必要があるということなんだけど…なかなか日本の出版業界の人には分かってもらえてないようです。
ネットに掲載されている出版業界の方々の問題意識もこの点にあまりフォーカスが当たっていないようです。
これじゃあ…目が悪い人が拡大鏡を使いながら読んでいるような状態で…電子化した利点が感じられません。
視力が落ちている人にとっても使いやすい電子書籍とはフォントのサイズが自由に変更できることじゃないでしょうか。
このサービスを見ると出版社は自分達の利益を優先させてユーザーの利便性に目をつぶっているのが分かります。
WANTSを制する者がビジネスで勝つのです。
目の前の利益を追いかけていない青空文庫を試してみると良く分かります。
こちらは文字の大きさを変えられるので電子書籍として使いやすいです。
iPhone、iPad、Android の各端末用のアプリがあるので青空文庫で検索してみてください。
もちろんパソコンからも読めます。
アマゾンも使いやすいからアメリカの電子書籍競争でトップを走っている…ということが、再販価格制度に守られている日本の出版社には分からないのでしょう。
ちなみにアマゾンの書籍は文字データで提供されているのでフォントサイズの拡大縮小も自由に出来ます。
競争に勝つには、顧客(ユーザー)を満足させることが重要で目先の利益を追いかけることではない…ということ誰か出版社に教えてあげてください!
このままじゃ…キンドルに負けるよっ!…って!!
参考; 電子ブックで使ってみたのはこちら。
注)GALAPAGOS は docomo F-12C では使えません。
(2012年7月30日現在)
文章内の商品名は amazon.co.jp アマゾン へのリンクが貼ってあります。
もっと…愛を!
スマートフォンdocomo LYNX 3D (SH-03C) を使い始めて1カ月ちょっと経ちました。最近使うことが多いのはKindle、GALAPAGOS、Kinoppy、青空文庫です。
LYNX 3Dは通勤時間に使っていることが多いですねぇ。
家だとやっぱりパソコンかな…入力は圧倒的にパソコンが便利だしWebページ閲覧も画像編集も楽だし。
あ…ベッドで寝転がってWebを見るときには使うかな…。
使い始めたころは朝の通勤時に日本経済新聞電子版、朝日新聞デジタルを閲覧することが多かったです。が…時間と共にあまり小さな画面では使わなくなりました。
最近ニュースは無料のニュースフィードしか読まなくなってしまいました。
でも…日経と朝日のWebサービスは解約してませんよ。
だって…早めに会社に到着して会社のPCでWeb版の朝日と日経を読んでますからね。
ま…他の人が新聞を読んでいるのと同じです。
その代わりに電車の中では本を読むことが多くなってきました。
スマートフォン、docomo LYNX 3D (SH-03C)での使用頻度は、青空文庫、GALAPAGOS、Kindle、Kinoppyって感じかな。
その週によって…というか何が自分の中でブームかによって順番は変わるのであまり一定してないんですけど…実のところは…。
さて…使ってみての感想をまとめてみました。
青空文庫
このアプリ…無料ですが…クオリティ高いですよ。
読みかけの状態で中断すると自動的にしおりを入れてくれるし…。
タップでのページめくりするときの感度調節も良い具合。
青空文庫は著作権の切れた作品をボランティアがパソコンで入力し公開しているサービスです。太宰治、宮沢賢治、夏目漱石を始め明治時代の代表的な作家の作品は著作権が失効している為、合法的に青空文庫で無料で読むことが可能です。
素晴らしい時代になったものです。
最近は音楽を聴いていたりすることもあるので短編を青空文庫で読んで備忘録に書き込んだりしてます。
私的読書感想備忘録
http://shiteki.wordpress.com/
このサービスはパソコンからでもスマートフォンからでも本への愛が感じられます!
Kinoppy
Kinoppyという紀伊國屋書店が展開しているサービスも使い始めてみました。
まだ…感想をまとめる程使い込んでないので…今回は今後の期待だけ…。
書籍を紙で購入しても電子化されたら電子化書籍も手に入る…というサービスが始まるならメチャクチャ嬉しいです。
でも…無理だろうな…。
こういうこれまでの概念を突き抜けたサービス展開があれば、日本の電子書籍マーケットをガチッと掴んで瞬く間にシェアを伸ばすように思うんだけ…。
ま…、いろいろしがらみがあって出来ない理由をつけるのかな…。
これではしがらみでアメリカでメジャーになれないBarnes & Nobleのnookのようになってしまうんじゃないかな…。
本への愛…かなぁ…本への経済的依存…って感じかな…今のところ…。
GALAPAGOS
GALAPAGOS…アプリの動き…こなれてないです。
ツタヤがサービス展開に絡んでいるので結構期待しているのに、シャープのプログラマというかエンジニアの意見ばかりが反映されているような感じがします。
本が好きだ!という匂いがインターフェースからは感じられません。
使っていて、ある会社の自動車用ナビを使った時のことを思い出しました。
目的地までの経路検索をしようと思って画面を見たけど…それらしいものが無い。
「計算」が経路探索、「再計算」が経路再検索という…プログラマが適当にメニューの用語を決めている感じでした。ユーザーテスト、つまりUATを全く行っていないまま市販してしまったカーナビを思い出しました。
プログラマにとってはナビ経路探索はコンピュータの能力を使った計算に他ならないけど…通常のユーザは、例えば地図を見て「目的地まで計算しよう!」なんて絶対に言わないです。普通は「目的地までの経路を探そう!」とか堅い言い方なら「探索しよう!」ではないでしょうか…。
このカーナビのインターフェースのような感じで、GALAPAGOS Storeの使い勝手が悪い。
なかなか本を探して…という気分にもならず雑誌を購入することの方が多いです。
ま…それでも応援しているのでチョコチョコと買ってます。
本への愛は…あまり感じられません…。
Kindle
Kindleは日本語の書籍が無いので英語の本だけ…になります。
購入した本はPCでもスマートフォンでも、どちらでも読めます。将来的にも他の端末であっても読める可能性が一番高いサービスです。
日本の電子書籍サービス、PCとスマートフォン/携帯電話の両方で使えるサービスがないんですよぉ。
読書家はどちらかの端末しか持ってないと思っているとしたら、ユーザーのことを随分と見下しているというか、なんというか…。う~ん、読者は甘く見られてるな…。
両方にそれぞれお金を払うと思っているんだろう…なんて考えてしまいます。
Kindleのサービスで永続的に読めるなら…ということで、読みたくなった時に再購入すればいいや…ということで英語の本は全部処分してしまいました。
英語の本を読む友人はあまり居ないし、家族などに貸したりすることも無いので決断が早くできました。
持っていた本では今のところMichael CrichtonのDisclosureとJohn GrishamのThe Firmだけを再購入しました。
PCからでもAmazonで購入してそのまま携帯端末に転送…という作業が出来るのがとても使いやすいですねぇ。本を買う…という行為をするには抜群の使いやすさです。
本への愛と偏執的な程の関心が昇華された合理的に整理されたサービスという感じがしますね。
こうしてみるとKindleのサービスが群を抜いて使いやすいし、本好きの心をガチッと掴む魅力を持ってます。
1回読んだ本って、何年か経過したら読んでみたくなるんですよ。だから、何年か先には読めないかも…という日本のサービスだと紙の本の値段と比較して今の電子ブックは値段高すぎ…。
アメリカで電子ブックが普及しているのはKindleのサービスを見ると分かるけど、超人気作家以外は値段が安いのです。で…ずっと読める安心感。
日本の電子書籍は家族にさえも貸し出しが出来ない…というか…自分でさえ数年先には読めなくなる可能性が高い…というレベルですから一般的に普及するのはまだ先のように思います。
しがらみで…なんて言ってノンビリとしているとKindleが日本語対応して…全部持ってかれてしまうような気がします。Kindleが最後の望みの綱というのはなんとも寂しい気もするので、日本の電子出版業者にしがらみを突き抜けて未来を見て欲しいです。
私が英語の本を手放したようにKindleが日本の書籍を扱い始めたら紙の本を手放して電子書籍にする…という人も多いように思います。
日本の電子出版は漫画で稼いでいるようなので…漫画に重点を置いているのかもしれません。
小型端末では文字の方が有利なのは明らかなので…今のうちにもっと文字での電子出版にもしがらみが…なんて言ってないでもっと真剣に将来のことを考えて取り組んで欲しいです。
もしかしたら…漫画で儲かっているから文字で楽しむ小説などはあまり重要視してないのかもしれないな…なんて最近思ってます。
もっと…文字文化に愛を!!!
docomo LYNX 3D (SH-03C)で名作を読む
まだまだ夏…ですが…暦上は秋に突入しています。
(立秋を過ぎましたから…)
気分的にちょっと早いですが読書の秋に向けてdocomo LYNX 3D (SH-03C)を活用してみたいな…なんてことを考えてみました。
というのは言い訳で…主として著作権の切れた本を無料公開している青空文庫をアンドロイド携帯端末で読めないかな…と思っただけです。
青空文庫を知らない…んですかぁ…では簡単に説明しましょう。
夏目漱石、太宰治といった作家の作品、坂本竜馬の書いた手紙などの歴史的な文書をWeb上で無料公開しています。
営利団体ではなく最初はボランティアで文章入力をしていた…という草の根的な本が好きな人が集まって作ったサイトなんです。
最初の頃はテキストファイルだけでの公開だったので…パソコンにダウンロードして読むか…ブラウザ上でそのまま読むか…という感じでした。
パソコンで最初は利用していました。
会社のOutlookの予定表とリンクさせて紙の手帳からサヨナラした、最初のハンドヘルド端末カシオペアで読んでいた記憶もあります。
そう考えると1997~1998年ぐらいから青空文庫にはお世話になっています。
この携帯端末充電式の電池でも動くけど…単3乾電池でも動く!という優れものでした。
バッテリー切れになったら単3乾電池を購入すれば急場をしのぐことができるというのは便利です。
今の携帯端末もそういう配慮が欲しいですよね。
最近の携帯電話も結局はバッテリー切れになる人が多いようで、乾電池もしくは充電池で携帯電話を充電できるブースターを持って歩いている人も多いみたいです。
単に単3か単4を使えるように設計してくれれば何も持ち歩かなくても大丈夫なのに…。
この辺りの事情は10年経ってもあまり改善されていない感じ。
予定を確認して、新しい予定を入れて…たまに移動時間に本を読む…という使い道だったのでこの携帯端末の機能で全く問題なかったです。
メモリもコンパクトフラッシュを搭載していたので拡張も可能だったのも魅力でした。
当時16メガバイトのコンパクトフラッシュが1万5千円まで値段が下がるのを待って買った…なんていうことも思い出したなぁ…。
16メガバイト…今だとありえない程小さいサイズ。
それでもテキストデータだとかなりの分量を入れることが出来ました。
だから自分ではなんだか無限のサイズの保存領域を手に入れた…みたいな気分になってましたねぇ。
当時は…16メガバイトのコンパクトフラッシュを入手しただけで幸せでした。
そういえばCASSIOPEIAにはWindowsCEが搭載されていたので、今話題のWindows Phone7、いわゆるマンゴ(Mango)と呼ばれるOSの祖先にも当たりますねぇ。
おっと話がそれてしまった。
青空文庫…昔の名作を読みたい…なんていう時には便利です。
無料ですし…。
とはいっても…昨年は太宰治氏の「人間失格」は本屋で買ったな…。
本のページを捲る感じとか紙の本も好きなんですよねぇ。
あの…ページをパラパラとしたら、ゴソッと一気にある程度のページを飛ばしたり…。
荒い扱いをしても電子携帯端末のように壊れたりしないのはとても良いところなので…旅行に行くときなんかには良いのだけど…何冊も持って歩くと重いのが紙の本の難点です。
読み終わって…保管しておく場所も本好きにとってはかなりのスペースが必要。
本はなかなか捨てられない…というのが本好きの共通点ではないかと…。
この面でも電子書籍(電子ブック?)は便利ですよねぇ…全く場所を必要としないですからなぇ。
おっと…また話がそれそうになってしまった…。
アンドロイド端末なら、もちろんブラウザで青空文庫のWebページに直接アクセスすることも可能です。
でも…スマートフォンからPC用サイトを閲覧するのって、拡大しないと文字が読めなかったりで見にくいですよね。
それにWebサイトにアクセスする場合には地下鉄では使えない…。
まぁ…本をダウンロードすれば良いのですけど…。
Android MarketでAppliを探してみると…青空文庫からダウンロードするだけのアプリもあります。
でも、ダウンロードした本を読むには別途リーダーが必要です。
自分好みのリーダーがあったり、リーダーに拘りがあったり、というような場合にはこのアプリが便利なのでしょう。
しか~し、私は本を読めさえすればリーダーはどれでもそれ程気にしません。
文庫本を買う時に出版社別の若干の装丁の違いを気にしないで、中身が気になる…という感じでしょうかねぇ。
面倒くさがり屋なのでガジェットを使っている訳ですから…出来るだけ手間は省きたいのでリーダーも兼ねていて、青空文庫の検索やデータのダウンロードも全部面倒を見てくれるアプリがいいです。
試してみて使いやすいな…と思ったのが青空読手。
作者リストへのアクセスも簡単だし…動きも滑らか。
作者リストから作品リストへはワンタップ。
リーダーとしても使いやすいですねぇ。
GALAPAGOSのリーダーよりもこちらの方が好きです。
なんだか有料サービスと無料サービスの間の差はアンドロイドのアプリではあまり無いように思います。
Android端末を持っている方、持っていない方、どちらにも青空文庫…お勧めです!
青空読手
http://d.hatena.ne.jp/hyukix/
カシオペア カシオ (CASSIOPEIA by Casio)
http://casio.jp/hpc/products/